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【Cato Cloud機能紹介】アプリケーション分析とは?アプリケーションの可視化とパフォーマンス向上の秘訣


はじめに

Cato Cloudのアプリケーション分析は、ネットワーク上で使用されているアプリケーションの可視性を提供し、トラフィックのパフォーマンスやセキュリティを向上させるための重要な機能です。この記事では、Cato Cloudのアプリケーション分析機能について詳しく説明します。


アプリケーション分析画面へのアクセス

アプリケーション分析画面にアクセスするには、Cato Management Application (CMA)にログインし、以下のいずれかの方法で開くことができます:

  • [モニタリング] > [アプリケーション分析](図1)


図1 アプリケーション分析画面の確認


アプリケーション分析ダッシュボードの詳細

アプリケーション分析画面は以下の情報が表示されます。

1. フィルターバー(図2)

イベントに適用されているフィルターです。

「+」ボタンをクリックして、フィルターの設定を手動で変更できます。

2. 時間範囲(図2)

ページに表示されるイベントの時間範囲を選択できます。

アプリケーション分析ページの最大日付範囲は90日間です。

3. ネットワーク使用タイムライン(図2)

時間範囲にわたるアップストリームおよびダウンストリームのネットワーク使用量の合計が表示されます。バーの上にマウスを置くと、その時間バケットの正確な使用状況を確認できます。

主な特徴:

  • 選択した期間(例:過去24時間、7日間、30日間)のトラフィック傾向がグラフで表示されます。

  • 時間帯ごとのアクティビティを視覚的に確認できます。

  • トラフィック量の変動を時系列で把握できます。

この情報により、以下のような分析が可能になります:

  1. ピークトラフィックの発生時刻の特定

  2. 低トラフィック期間の把握

  3. 異常トラフィックパターンの検出

  4. 定期的なトラフィック傾向の理解

図2 アプリケーション分析画面の構成-1


4. トップユーザー/ホスト(図3)

総ネットワーク使用量に基づく上位ユーザーとホストが表示されます。

これにより、特定のユーザーやロケーションでの異常な使用パターンを特定できます。

5. トップアプリケーション(図3)

使用された合計帯域幅に基づく上位のアプリケーションと、各アプリケーションの合計帯域幅の割合が表示されます。

主な特徴:

  • トップ5のアプリケーションが表示されます。

  • 各アプリケーションの総トラフィック量が表示されます。

  • パーセンテージで各アプリケーションの使用割合が表示されます。

  • アプリケーション名、カテゴリ、リスクレベルなどの詳細情報も確認可能です。

この情報により、以下のような分析が可能になります:

  1. 帯域幅を最も消費しているアプリケーションが確認できます。

  2. 業務に不要なアプリケーションの使用状況が確認できます。

  3. セキュリティリスクの高いアプリケーションの利用状況が確認できます。

6. トップサイト(図3)

選択したフィルターに基づく上位サイトのマップ。フィルターがない場合は、アカウントのすべてのサイトが表示されます。

サイトの上にマウスを置くと、サイトの名前、場所、合計帯域幅使用量が表示されます。

図3 アプリケーション分析画面の構成-2


7. 分析タイプのタブ(図4)

各タブには、ネットワーク内のそのエンティティの分析とデータが表示されます。

8. 分析データテーブル(図4)

その分析タイプのデータを表示します。行を展開してドリルダウンし、並べ替え可能なテーブルで分析を表示できます。

図4 アプリケーション分析画面の構成-3


アプリケーション分析の活用方法

  1. ネットワークリソースの最適化

    アプリケーション分析のトップアプリケーションとトラフィック分析を活用し、下記の最適化が可能です:

    • 帯域幅を多く消費するアプリケーションを特定し、必要に応じて帯域制限を設定

    • 低使用率のアプリケーションを特定し、不要なリソースの削減

    • ピーク時のトラフィックパターンを分析し、ネットワーク容量の適切な調整

  2. セキュリティリスクの特定と対策

    リスクレベル別のアプリケーション分布を活用し、下記のセキュリティ対策が可能です:

    • 高リスクアプリケーションの使用状況を監視し、必要に応じてアクセス制限を設定

    • 未承認アプリケーション(シャドーIT)の特定と管理

    • セキュリティポリシーの遵守状況の確認と必要な教育の実施

  3. ユーザー行動の分析と生産性向上

    トップユーザー/ホストの情報とアプリケーション使用状況の可視化を活用し、下記の分析が可能です:

    • 業務に関連しないアプリケーションの過度な使用を特定し、適切な対策を講じる

    • 生産性向上に寄与するアプリケーションの利用促進

    • ユーザーごとのアプリケーション使用パターンを分析し、トレーニングニーズを特定

  4. トラブルシューティングの効率化

    時系列でのトラフィック傾向とサイト別の分析を活用し、下記のトラブルシューティングが可能です:

    • 異常なトラフィックパターンを検出し、潜在的な問題や脅威を早期に発見

    • 特定のサイトやユーザーでのパフォーマンス問題を迅速に特定

    • アプリケーション関連の問題を効率的に解決

  5. コンプライアンス管理の強化

    アプリケーションの詳細情報とユーザー別の利用統計を活用し、下記のコンプライアンス管理が可能です:

    • 規制対象となるアプリケーションの使用状況を監視

    • データ保護規制に準拠したアプリケーション使用の確認

    • コンプライアンス報告書の作成と提出


まとめ

Cato Cloudのアプリケーション分析は、ネットワーク管理の効率化とセキュリティの強化を両立させる革新的なツールです。リアルタイムでのアプリケーションの可視化、パフォーマンスの最適化、セキュリティリスクの早期発見など、多岐にわたるメリットがあります。


特に、リモートワークの普及やクラウドサービスの導入が進む現代において、Cato Cloudのアプリケーション分析は企業のネットワーク管理に欠かせない存在です。このツールを導入することで、企業は効率的なネットワーク運用を実現し、生産性向上やセキュリティリスクの低減に大きく貢献できるでしょう。


重ねてになりますが、私たちフーバー・クロステクノロジーズは、このCato Cloudの導入や運用を支援する各種サービスを展開しております

Cato Cloudに関するお問い合わせや導入に関する相談、システム/セキュリティ全般に関わる相談等、お気軽にお問い合わせください。


参考文献

「Understanding App Analytics」CATO Learning Center.



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