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【アップデート】Cato Cloudのアップデート情報を解説!(2024年9月9日版)

更新日:2024年9月17日

2024年9月9日に公表された、Cato Cloudのアップデート情報に関して、弊社フーバー・クロステクノロジーズのエンジニアが、日本語で補足を加えながら解説します。

Cato Cloudのアップデートは毎週実施されており、アップデートが頻繁にされる製品ですので、ぜひ本ブログで最新情報をチェックしてみてください。

今回のアップデートの概要

今回は以下のアップデートがありました。

  • DLP機能の強化 - OCRスキャンが日本語対応

  • RBI機能の強化 - 同じRBIセッション内で、複数のドメインを閲覧可能に

  • Cato SocketにmDNS機能が追加 - Socket配下のVLANに対してmDNSが可能に

次のセクション以降で、これらのアップデートについてそれぞれ解説いたします。

DLP機能の強化 - OCRスキャンが日本語対応

DLP機能におけるOCRスキャンの対応言語が、一気に99カ国語に増えました。

DLP(Data Loss Prevention - 情報漏洩防止)とは、企業が持つ重要なデータや機密情報の漏洩を防ぐためのセキュリティ機能です。DLPはデータそのものを監視対象とするのが特徴ですが、Cato CloudのDLP機能ではOCR(工学文字認識)による文字の認識が可能です。したがって、画像ファイルであっても重要データを識別することが可能です。

今までOCRスキャンに認識できた言語は英語のみでした。日本語も含む99ヵ国語が認識できるようになったことで、DLP機能がより一層強力になったのではないでしょうか?

日本語に対応していなかったことでDLP機能の導入を見送っていたユーザーも、このアップデートを機に、DLP機能の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

スキャン対象言語の設定について

スキャン対象の言語はデフォルトでは、英語のみが有効になっています。そのため、DLPの設定で言語を追加する必要があります。

アカウントに対してスキャンできる言語は最大で5つまでです。99ヵ国全部の言語でOCRスキャンできるわけではないので注意してください。

RBI機能の強化 - 同じRBIセッション内で、複数のドメインを閲覧可能に

RBI機能のUX(エクスペリエンス)を向上させるために、ユーザーが同じRBIセッション内で、複数のドメインを閲覧できるようになりました。

今までは、ドメインに対して1つのRBIセッションで動作していたため、RBIセッション内の画面遷移で別のドメインにリダイレクトすると、新たなRBIセッションに移動していました。そのため、別ドメイン間でセッションの共有が必要なサービス(ログインが必要なサービスなど)を利用する際、正常にサービスを利用することができない問題が発生していました。

今回のアップデートにより、上記のような問題から開放され、RBI上でのブラウジング体験がより快適になります。

セッションを保持するドメインの設定について

別ドメインにリダイレクトしてもRBIセッションを保持するには、あらかじめ設定で、保持する対象のドメイン/サブドメインのリストを登録する必要があります。

ワイルドカードを用いてリストの登録を簡略化することも可能です。

RBIのセッションを保持する機能に関する詳しい説明に関しては、以下の動画マニュアルをご参照ください。

Cato SocketにmDNS機能が追加 - Socket配下のVLANに対してmDNSが可能に

Cato Socketに対して、mDNS機能が追加されました。

mDNS(Multicast DNS)とは、LAN内のDNSです。LAN内限定で、ホスト名の名前解決が可能になります。

ただし、vSocket(クラウドに設置する仮想Socket)と、ルーティングされたサブネットではサポートされていませんのでご注意ください。

また、Cato Scoketのバージョンにも注意が必要で、v20.0.18453以降のバージョンに対してのみmDNS機能が適用されます。

Cato SocketのmDNS機能に関する詳細に関しては、以下の動画マニュアルをご参照ください。

注意

本アップデートは、8月12日に公表されてから2週間かけて、世界中のCato PoP・CMA(管理画面)に徐々に展開されていきます。すぐに変更があるわけではないことにご注意ください。


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